高月まなさんの証し
・1973年東京都生まれ、静岡県出身。
・小学校4年生あたりから性別違和。
・中学校入学時、制服の男女分けなどで男として生きることの苦しさを感ずる。
・女性でありたいという気持ちが強まり、ひとり落ち込む。高校時も同じ。
・大学時、ひとり暮らしのなかでうつ状態に。
・卒業後、大学院修士課程時、精神科クリニックに通う。
・時まさに就職氷河期であり、さらに男としての「社会入り」はとてもじゃないが自分では受け入れ難く、勉学を続けることで逃避の手段とする。
・大学院在学時から有償ボランティアとして障害者介護のアルバイトにいそしむ。
・同時に、高齢者へのヘルパーも行ない、17年間非正規労働者を続け、2019年4月に新宿区議会議員選挙に立候補して当選する。
・議員になる前には、トランスジェンダーとしての就労問題の壁を強く味あわされる。
・性別移行のために大学時代にホルモン療法を開始し、2008年に戸籍変更。女となる。
・のちに、2003年に成立した「性同一性障害特例法」に則り、SRS(性別適合手術)をはたす。
・就労にあたって、とある事業所の面接にて性的指向を尋ねられる。トランスジェンダーゆえの差別面接を強く実感。
・介護職の職場におけるさまざまな苦労・苦悩。
・入浴問題に関しては、まず以て「自分の裸体を他人に見られたくない」という思いが強い。
・議員になった一つの大きな理由として、トランスジェンダーの就労問題への取り組みを挙げることが出来る。
・2000年10月、大学時代にうつ状態なった頃、キリスト教の路傍伝道に触れたことがきっかけで教会に通い出し、礼拝出席や聖書研究などを重ねて2ヶ月後、クリスマス前に洗礼を受ける。
・教会で出逢った共産党員と親しくなり、それが縁で労働相談にも乗ってもらい、日本共産党に入党をはたす。
・新宿区議会議員の後継者として共産党新宿地区委員会から打診を受けて立候補を了承した次第。
・2019年4月の当選後、区議会における最初の一般質問は、自身が中学時代に制服問題で苦悩したことを踏まえ、区立中学の制服問題についてであった。
・区教育委員会の対応は「標準服(制服)は義務に非ず。各校の対応に委ねる」という曖昧な返答。
・そしてもう一つの質問は、パートナーシップ制度について。新宿区長は後ろ向きで「国の動向を見てから」というもの。
・最近、東京都がパートナーシップ制度導入を決定したことを受け、新宿区議会では5会派で(パートナーシップ制度よりもより強固な)パートナーシップ条例を区が導入すべく提案をした。
・通っていた教会では、結婚セミナーで「キリスト教は同性愛者は禁止」と言われた。
・しかし、その後、自身がトランスであることをカムアウトすると牧師は理解してくれて自分を受け入れてくれたように見えたのだが、その牧師はある時ローマ書を引用して同性愛を拒否してきた。
・他にも、信徒間交流のなかで「女は男に従え」との教えを押し付けられたりした。
・その教会からは離れて、他のカトリックやプロテスタント教会へ通うも、現在は特定の教会に属していない。
以上
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